はじめに

東京建築祭2026に5/21・23・24の3日間参加してきました。
東京建築祭とは、普段は非公開の建築内部の特別公開やガイドツアーなど、100か所以上の建築を見学できるイベントです。

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筆者の個人的な目玉は、カナダ大使館、ノアビル、普連土学園、パレスサイドビルなど。
せっかくなので、東京建築祭で公開されている建築と、その周辺にある名建築をまとめて紹介していこうと思います。
レポート第二弾は、5/23に訪れた海員ビル、普連土学園とその周辺の建築を巡った記録です。


海員ビル

まず最初に訪れたのは、六本木にある全日本海員組合の本部ビル、通称「海員ビル」。

建築家・大髙正人が設計し、1964年に竣工したモダニズム建築の傑作です。
外観のこのカーブは、船のフォルムを想起させます。
今回の東京建築祭では、屋上が特別公開されていました。


BLUE FRONT SHIBAURA

次に訪れたのは、芝浦にあるBLUE FRONT SHIBAURA。

世界的建築家の槇文彦が基本設計を担当(生前)。その後は槇総合計画事務所が引き継ぎ、2025年に開業した大規模複合施設です。
また、BLUE FRONT SHIBAURAでは5/30まで、槇総合計画事務所の60周年展『Vernacular Humanism/人と社会と建築と』が開催されています。
槇総合計画事務所が手掛けた国内外145のプロジェクトを、図面や模型で見ることができます。
名古屋大学豊田講堂から始まり、最新のBLUE FRONT SHIBAURAまでを網羅した展示。
槇文彦好きの私にとっては、まさに垂涎ものの内容でした。


港区立伝統文化交流館

港区立伝統文化交流館は、1936年に建てられた都内唯一の木造見番建築です。

一度は老朽化により閉鎖されましたが、2020年に青木茂建築工房の設計により保存・耐震改修され、生まれ変わりました。
既存建物を約8m西側へ曳家し、そのスペースにエレベーターや設備・バリアフリー機能を備えた増築棟を一体化させています。
また、1936年築の木造建築の意匠をそのまま残しつつ耐震改修を施し、現行の耐震基準をクリアしています。
この改修手法は、日本建築防災協会の「耐震改修優秀建築賞」などを受賞しています。


普連土学園

普連土学園は、大江宏によって設計された東京・三田の女子中高校です。

西洋的な様式に、独立した円柱など日本の伝統的木造建築の要素を組み合わせた建築です。多元的で唯一性のあるデザイン。
大江宏氏は、西洋の合理主義的モダニズムの風潮に疑問を呈し、洋風と和風を併存させる「混在併存」を目指した建築家として知られています。
普段は入れない建築ということもあり、見学者も多く人気の建築でした。


クウェート大使館

日本を代表する建築家・丹下健三氏の設計。

空中庭園や屋上の造形にはコルビュジエ的モダニズムが感じられ、個人的にもかなり好きな建築です。
一般公開はされていませんが、いつか空中庭園を見学させてもらえたらと思っています。

普連土学園から見たクウェート大使館。


慶応義塾大学 三田演説館

1875年に福澤諭吉によって建てられた、日本で最初の演説会堂です。

なまこ壁の外観に洋風の窓を組み合わせた、和洋折衷の建築です。
内部の演壇には福澤諭吉の肖像画が飾られており、格式高い雰囲気が漂っていました。


さいごに

一日を通して、明治時代の建築から最新の建築までを見学し、建築が積み重ねてきた時間の厚みを感じました。
どの建築もそれぞれの時代の価値観や技術が凝縮されており、それらを時代を超えて守り抜いてきた人々の営みもまた、とても尊いものだと思いました。
こういったものに触れられる東京建築祭はとても意義深く、来年もあればぜひ参加したいと思います。
次回は、5/24に訪れたパレスサイドビルやスパイラルの感想をまとめます。