はじめに
東京建築祭2026に5/21・23・24の3日間参加してきました。
東京建築祭とは、普段は非公開の建築内部の特別公開やガイドツアーなど、100か所以上の建築を見学できるイベントです。
2026.kenchikusai.tokyo 2026.kenchikusai.tokyo
筆者の個人的な目玉は、カナダ大使館、ノアビル、普連土学園、パレスサイドビルなど。
せっかくなので、東京建築祭で公開されている建築と、その周辺にある名建築をまとめて紹介していこうと思います。
レポート第三弾として、5/24に訪れたパレスサイドビル、スパイラルとその周辺の建築を巡った記録です。
パレスサイドビル
パレスサイドビルは日建設計チーフアーキテクトの林昌二により竣工した日本のモダニズム建築。



単なる構造部材を排し、機能性とデザイン性を追求した名階段です。
屋上は東京建築祭による特別公開です。

パレスサイドビルが開館した当時は天皇もこの屋上からの景色を眺められたそうです。


東京国立近代美術館
パレスサイドビルから竹橋を渡るとすぐに東京国立近代美術館があります。

この日は休館日だったので、外観のみ。

スパイラル
表参道に移動し、特別公開のスパイラルへ。
スパイラルは槇文彦氏の代表作のひとつです。

アトリウムと螺旋スロープ
1階奥にはスパイラルの象徴ともいえる螺旋スロープがあります。
こちらは普段から一般公開されており、自由に見学できます。


特別公開の8-9階
3階スパイラルホールから従業員エレベーターを使って、8階へ。
8階のサロン空間。






山田守邸
建築家・山田守の自邸。

山田守邸は竣工当初、1階部分はピロティとなっていましたが、山田氏の死後に増設され、蔦珈琲店が入りました。
2023年に蔦珈琲店も営業を終了し、現在は内部を見ることはできません。
ラ・コレッツィオーネ
最後に訪ねたのがラ・コレッツィオーネ。安藤忠雄氏の設計です。

複数の直方体に1つの円柱が組み合わさった複雑な幾何学構造をしており、内部は迷路のようです。


さいごに
私は建築の芸術性に魅力を感じて建築を見に行くことが多いのですが、今回の東京建築祭を通して、建築は建築家のセンスだけで成り立つものではないことを改めて実感しました。
そこには施主の思いやその土地が担うべき使命が存在し、それらに呼応しながら形づくられていく。
建築は常に「誰か」と「どこか」との対話の上に成り立っているのだと実感しました。
また、建築が地域の人々や使い手にどのように受け入れられ、愛され、引き継がれてきたのかという“その後の歴史”にも触れることができました。
図面や写真だけでは感じられない、建築の生きた時間を感じられたことがとても面白かったです。
レポートで紹介した他にも建築を見て回り、3日間で合計40km以上歩きました。
建築を巡りながら街を歩き、人と場所の関係性を知り、都市の奥行きを体験する──まさに「建築を通して人や街を知る」イベントになりました。
そして、これほど多くの貴重な建築を無料で見学させていただいたことにも深く感謝しています。
建築や街、そして東京建築祭を支えてくださったスタッフの皆さんへの感謝の気持ちとして、クラウドファンディングで少しばかり支援をさせていただきました。
内藤廣氏スケッチのトートバッグが届くのが楽しみです。
